■今日は、
英語の「have」という言葉について
少し考えてみたいと思います。
英語を勉強したことがある人であれば、
have=「持っている」
と最初に覚えた方が
多いのではないでしょうか。
例えば、
I have a pen.
「私はペンを持っています」
という文章があります。
私も昔は、
have=持っている
という感じで覚えていました。
■しかし、
英語を勉強していると
haveという言葉は、
単純に「持っている」だけでは
説明できない場面が
たくさん出てくることに
気が付きます。
例えば、
Have a good time.
「楽しい時間を過ごしてください」
という表現があります。
ここでは別に、
「楽しい時間を持ってください」
と言っているわけではありません。
また、
Let’s have a talk.
「話をしましょう」
という使い方もあります。
これも「話を持つ」というよりは
「話をする」という意味です。
■つまり、
haveという一つの言葉には
色々な意味が含まれています。
そして、
このhaveという言葉について
色々と考えていると、
英語の勉強だけではなく
人生や仕事について考えるうえでも
面白い言葉なのではないかと
思うようになりました。
そこで今回は、
haveが持っている意味をもとに
「have力」
というものを5つに分けて
考えてみたいと思います。
私が考える5つは、
①have=「所有する力」
②have=「経験する力」
③have=「受ける力」
④have=「行う力」
⑤have=「取り入れる力」
です。
一つずつ考えていきます。
■①have=「所有する力」
まずは、
一番わかりやすい
「所有する」という意味です。
I have a car.
「私は車を持っています」
I have two brothers.
「私には兄弟が二人います」
など、
haveの基本には、
「自分のところに何かがある」
というイメージがあります。
■私は、
この「所有する」ということは
単純にモノを持っていることだけでは
ないと思っています。
人は誰でも、
知識、経験、能力、人とのつながり、
時間、考え方など
色々なものを持っています。
ところが、
自分が何を持っているのかを
意外と自分ではわかっていません。
「自分には何もない」
と思っていたとしても、
20年仕事をしていれば
20年分の経験を持っていますし、
何かを長く続けていれば
その経験も持っています。
つまり、
have=「所有する力」とは、
単に何かをたくさん所有する
ということではなく、
「自分が何を持っているのかを知る」
というところまで含めて
考えてもいいと思っています。
■②have=「経験する力」
次は、
have=「経験する力」
です。
例えば、
I had a good time.
「楽しい時間を過ごしました」
という表現があります。
ここでのhaveは、
何かを所有しているというより
「経験した」
という意味に近くなります。
■人生というものを
長い時間で考えてみると、
結局のところ、
たくさんの「have」の積み重ね
なのかもしれません。
楽しいことも経験する。
失敗も経験する。
人との出会いも経験する。
仕事で上手くいかないことも
経験する。
そして、
その一つ一つの経験から
何かを学んでいきます。
私は人生を変えていくときにも
この「経験する力」は
とても大切だと思っています。
いくら本を読んでも、
いくら誰かから
素晴らしい話を聞いても、
最後は自分自身が
「やってみる」
という経験をしなければ
わからないことがあります。
つまり、
have=経験する力とは
人生で起きることを
自分自身の経験として
積み重ねていく力だと
考えることができます。
■③have=「受ける力」
3つ目は、
have=「受ける力」
です。
例えば、
I had a phone call.
「電話がありました」
という表現があります。
また、
I had a shock.
「私はショックを受けました」
という使い方もあります。
このようにhaveには、
外からやってきたものを
「受ける」
という意味でも使われます。
■人は生きていると、
自分から何かをするだけではなく、
外から色々なものを
受け取っています。
誰かからアドバイスを受ける。
誰かから影響を受ける。
仕事を依頼される。
思いがけない言葉をもらう。
自分一人だけで完結して
生きているわけではありません。
■そして私は、
人生を変えるきっかけというのも
意外とこの「受ける力」から
始まることが多いと思っています。
誰かから言われた一言が
きっかけになったり、
たまたま読んだ本から
影響を受けたり、
誰かとの出会いによって
考え方が変わったりします。
だからこそ、
自分から何かを発信する力と同時に
外からやってくるものを
受ける力も大切なのだと思います。
■④have=「行う力」
4つ目は、
have=「行う力」
です。
haveは日常英語の中で、
何かを「する」という意味でも
たくさん使われています。
Have a look.
「見てみてください」
Let’s have a talk.
「話をしましょう」
Have a rest.
「休憩してください」
などです。
■このhaveを考えていると、
結局のところ、
人は「持っている」だけでは
何も変わらないのだと思います。
知識を持っていても
使わなければ何も変わりません。
アイデアを持っていても
実行しなければ形にはなりません。
「いつかやりたい」
という思いを持っていても、
実際に行わなければ
現実は変わりません。
だからこそ、
have=「行う力」
というのは、
5つの中でも特に重要なものだと
私は考えています。
小さなことでもいいので
「実際にやってみる」
ことです。
■⑤have=「取り入れる力」
最後は、
have=「取り入れる力」
です。
haveには、
「食べる」「飲む」
という意味があります。
I had breakfast.
「私は朝食を食べました」
Would you like to have some coffee?
「コーヒーはいかがですか?」
というように使います。
■食べたり飲んだりすることは、
外にあるものを
自分の中に「取り入れる」
ということでもあります。
この「取り入れる」という考え方も、
人生をより良くしていくためには
大切なことだと思っています。
新しい知識を取り入れる。
違う考え方を取り入れる。
人から教えてもらったことを
取り入れる。
今までやったことがない方法を
取り入れてみる。
人はどうしても、
今まで自分がやってきた方法や
自分が正しいと思っていることに
固執してしまうことがあります。
しかし、
自分の中にないものを
少しずつ取り入れていくことで、
考え方や行動の選択肢が
増えていきます。
■こうやって、
5つのhaveを並べてみると、
①所有する
②経験する
③受ける
④行う
⑤取り入れる
というものは、
それぞれ別々のものでは
ないことがわかります。
まず、
「自分が何を持っているのか」を知る。
そして、
色々なことを「経験する」。
人や周囲からやってくるものを
「受ける」。
受け取ったものをもとに
自分で「行う」。
そして、
その中から必要なものを
自分の中に「取り入れる」。
こう考えると、
haveという一つの英単語から
人生をより良くしていくための
一つの流れまで
作ることができるように思います。
■もちろん、
英語としてのhaveを
ここまで人生に結び付けて
考える必要はありません。
英語の勉強であれば、
haveのそれぞれの使い方を
覚えればいいだけです。
しかし私は、
言葉というものを
単に意味だけで覚えるのではなく、
「この言葉から何を考えられるか」
というところまで広げてみることが
好きです。
■そして、
「話す書く考える工房」で
大切にしている
「考える」ということも、
こういう作業の積み重ねだと
思っています。
一つの言葉を知る。
その言葉について考える。
自分の経験と結び付ける。
別の意味に置き換えてみる。
そして、
そこから自分なりの
「考え」を作っていく。
そう考えると、
haveという身近な英単語にも
まだまだ考える材料が
たくさん隠れているのだと思います。
■最後に、
今回の5つのhaveの中で
「自分はどの力を持っているだろう?」
そして、
「自分にはどの力が足りないだろう?」
と考えてみてください。
すでに持っているものを
確認することから始めてもいいですし、
新しいことを一つ
経験してみてもいい。
誰かの言葉を
素直に受けてみてもいい。
考えていたことを
一つ行ってみてもいい。
新しい考え方を
一つ取り入れてみてもいい。
have=「持つ」から始まった言葉ですが、
何を持ち、
何を経験し、
何を受け、
何を行い、
何を取り入れるのか。
この5つを意識するだけでも、
自分自身の「have」は
少しずつ増えていくのではないでしょうか。
今日も読んでいただき
ありがとうございます。
===================
【まとめ】
■haveには「持つ」だけではなく
色々な意味がある。
■have=「所有する力」
自分が何を持っているのかを知る。
■have=「経験する力」
自分自身で経験することで
初めてわかることがある。
■have=「受ける力」
人の言葉や周囲からの影響を
受けることが変化のきっかけになる。
■have=「行う力」
知っているだけではなく
実際に行動に移すことが大切。
■have=「取り入れる力」
新しい知識や考え方を取り入れることで
自分の選択肢を増やしていく。
■「所有する→経験する→受ける→
行う→取り入れる」という5つのhaveを
人生の中で繰り返していくことが
自分をより良くしていくことにつながる。
===================